うなぎ

土用の丑の日

夏場の暑い時季にそれも「土用の丑の日」となればみなさん鰻ですよね。土用とは中国の木火土金水の五つの組み合わせで、物事すべてが成り立つという、五行説を季節にも割り振る考え方から来ています。例えば木(春)火(夏)金(秋)水(冬)ですが、土だけが余りました。そこで土は全てに存在するとし、各季節の最後18日~19日を「土用」としました。各季節に割り振りされたので全ての季節に「土用」があります。丑の日の「丑」は日付を十二支の「子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥」で割り振った丑です。今でこそ「土用の丑の日」は鰻を食べることは当たり前になりましたが、昔から「夏土用」には「う」のつく食べ物や黒い食べ物を食べると良いとされています。「う」は、ご存知のうなぎ、梅干し、瓜、うどんで「黒いもの」はシジミ、黒豆、昆布などです。「土用の丑の日」の鰻は江戸時代に商売がうまくゆかない鰻屋から相談を受けた平賀源内が、「本日、土用の丑の日」と書いて張り紙をしたところ評判になり大繁昌したと言われたら事から来ていると言われています。2021年の最初の「土用の丑の日」は7月28日(水)です。

天然と養殖

現在はほとんどが「養殖」ものといって良いと思います。天然ものは本来の旬の季節は夏ではありません。ウナギの旬は冬眠に備える秋から冬が脂が乗り美味とされます。夏場はまだ脂が乗っていません。ただしあっさりした味が好みの方は「夏場」をこってりしたものが好みの方は「冬場」が良いと思いますが、天然ものは希少でほとんどが「養殖」ものです。「養殖うなぎ」はシラスウナギを捕獲して、温度管理がされた養殖場で夏場の「土用の丑の日」に合わせて飼育されています。ですから「養殖うなぎ」の旬は夏場と言えますね。うなぎが好きな私は季節を問わずいただいていますが。

鰻の缶詰め

驚きました。天然でも養殖でもないものがありました。なんと「鰻の缶詰め」です。ほんとうにびっくりです。鰻は部位を問わず好きなので、ネットで「鰻の肝」を検索していたところ「鰻の缶詰め」にヒットしました。「鰻の缶詰め」って何?もう興味深々です。早速注文しようと検索しますが、売り切れか取り扱い終了です。何とか製造工場を調べて電話しました。静岡県浜松市にある工場です。「鰻の缶詰め」は現在も取り扱いありますが、個人は珍しいと言われました。製造は昭和初期からで高級食材として戦地にも持って行かれたものだそうです。個人は10缶からで税込み・代引き手数料込みで¥10,044でした。ネットで購入するよりお得でした。今この食材をミリメシを初め他のレシピに使えないか思案中です。

▪️うなぎの栄養価

https://calorie.slism.jp/110067/

▪️引用・出典/川口水産