深夜食堂

「1日が終わり、人々が家路へと急ぐ頃、俺の1日は始まる。営業時間は夜12時から朝7時頃まで。人は「深夜食堂」って言ってるよ。メニューはこれだけ。後は勝手に注文してくれりゃ出来るもんならつくるよって言うのが俺の営業方針さ。客が来るかって。それが結構来るんだよ。
ボーン!(時計の音)いらっしゃい!」(映画冒頭より)

裏メニューが絶品!

めしや
メニュー

前から気になっていた作品ですが観る機会がなく、契約しているTVでシリーズをまとめて観れる事がわかり、1日中観る事ができました。自分も学生頃によく夕食で利用していた「定食屋」さんのような感覚が蘇りました。路地裏にある小さなカウンターだけのお店で暖簾には「めしや」の文字だけ、メニューは「豚汁定食、ビール、酒、焼酎」で酒の提供はお一人3杯までなんですが、お客が食べたいものを注文して、作れるものはつくるというのがお店の営業方針。私の利用していた「定食屋」さんとは全く違いますが、たいがいの料理は提供されます。シンプルな料理が多いですが、注文したお客にとっては外せない一押し料理なんです。それを店主(小林 薫さん)が丁寧に心を込めてつくるんですね。そこから店主とお客の心の会話が始まります。登場する客たちもかなりの個性派ぞろい。ストリッパー、やくざ、警察関係者やカメラマン、歌手や料理研究家など多種多様な人たちが深夜食堂に集まってきます。

遅咲きのデビュー

深夜食堂5

原作は阿部夜郎さんによる2006年小学舘発行の「ビックコミックオリジナル増刊」で初登場しました。阿部夜郎さんは大学卒業後は20年近くCM制作会社にCMディレクターとして勤務されていました。そして41歳の遅咲きデビューでした。「深夜食堂」もいまの時間を大事にして、決して派手さはありませんが、「深夜食堂」で店主と会話しながら少しづつ変わってゆくお客たち。遅咲きの阿部夜郎さんだからこその、人生観が滲みでているような「深夜食堂」です。いまでは、日本だけでなくアジア各国でもヒットし、中国と韓国でもリメイク版が制作されています。最後に登場人物が料理を再現するお話もありますよ。そして最後の決め台詞が「おやすみなさ〜い」です。

・作 者/阿部 夜郎
・出版社/小学舘

▪️出典・引用/「深夜食堂」シリーズ公式サイト・ファミリー劇場

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