黒船ミュージシャン

タイムマシーンにお願い

ユニバーサル・スタジオ・ハリウッドに展示されているデロリアン

国内でもようやくワクチン接種が様々なかたちで加速してきています。この現状を1年半前に誰が想像出来たでしょうか。今も続く「緊急事態宣言」「テレワーク」「移動の制限」「無観客での競技開催」「飲食の制限」「3密を避ける」「ソーシャルディスタンス」等、個人々がマスクを着用しながら続いています。こんな時にもし1年半に戻れたらどうでしょうか?普通の当たり前の生活ですが、現在より素晴らしい時間ですね。イギリスの作家H・G・ウェルズが発表した過去にも未来にも時間移動できる「タイム・マシーン」を聞いたことがあると思いますが、実際に光速度で移動できると時間の流れが遅くなるそうです。宇宙から地球に到着した時に時間の流れに差が生じ、自分は若いのに未来の友人は歳をとっているという具合です。かなり先の先のお話ですが。講釈はこのくらいでおしまい。

サディスティック・ミカ・バンド

ボーカルは桐島かれんさん

加藤和彦氏(故人)が結成した1972年デビューの素晴らしいバンドです。もちろん結成から1975年の解散まで全然知りませんでした。なぜ素晴らしいかというと、メンバーがその後日本を代表するミュージシャンになっているからです。私が聞いたのは1989年の再結成からです。メンバーは加藤和彦氏、高中正義氏、小原礼氏、高橋幸宏氏の4人に桐島かれん(ボーカル)さんを加えて発表された「天晴」からです。この時に聞いたのが「タイムマシーンにお願い」でした。フォーククルセイダーズ時代の「帰ってきた酔っ払い」のイメージが強くて、その様変わりに引きつけられました。CDもすぐ購入しました。それから1972年のデビューまでさかのぼり聞きまくりました。ファーストアルバムは日本ではパッとしなかったですが、イギリスで評判になり日本には逆輸入の形で評価された事も知りました。2006年には再々結成されボーカルに木村カエラさんを迎えて、キリンラガービールのCMに「タイムマシーンにお願い」が使用されました。

天性のボーカル

桐島かれんさん、木村カエラさんと歴代ボーカルの映像は多数みてきたのですが、初代ボーカルミカさんの映像はなかなかなくて、ようやく2年程前に見つけました。なにせこの「タイムマシーンにお願い」は、加藤氏が当時の奥様ミカさんに提供した楽曲と言われています。聞いて行くと歴代のボーカルにはない、天性の伸びのある声が歌詩とすごくあっているんですね。それを見抜いて加藤氏が、作曲しているのですから当たり前ですね。

▪️タイムマシーンにお願い