インフルエンザ治療薬タミフルのOTC化
医師や薬剤師から賛否の声
m3.comによりますと厚生労働省が効インフルエンザウィルス剤タミフルのOTC化のバブリックコメントを募集。
m3.comの意識調査によると勤務医61.1%は賛成、開業医57.8%は反対との回答が寄せられています。薬剤師では賛成・反対がほぼ半数づつに分かれています。
医療機関の負担が減るのでは、当番医に患者が増えることがなくなるかもしれない。と言う肯定的な意見と副反応があり非常に危険だ。市販薬になることで広く使用されて、耐性化が進む懸念があると慎重な意見がそれぞれのあるそうです。
OTC化とは医師の処方箋が必要な薬が、薬局・ドラッグストアーなどで購入できる市販薬に変わります。
木下先生によると、現場の実感がそのまま数字に表れているのではないか。
インフルエンザ流行期に夜間や休日に受診できずに、高熱のまま数日間耐えている患者さんを大勢みてきました。その経験からするとタミフルのOTC化は医療へのアクセス性を高める大きな意味があります。抗原検査で自己診断をして、陽性なら直ぐ治療に進めば医療機関の混雑も減ります。
また待合室で他の感染症をもらうリスクも下げる事が出来ます。
勤務医の賛成が多いのはこうした現場感覚があると思います。一方で開業医に反対や慎重な意見が多いのも良く理解できます。
このタミフルは比較的に安全な薬なんですが、過去には服薬後の行動異常やせん妄症状が問題になりました。特に子供や高齢者にはキチンとした説明や服用後の見守りが欠かせません。
また容量や用法が守らなければ効果が不十分になって、耐性化を進める恐れがあります。
OTC化にて治療が先行しますと、一番問題と考えるのが学生の出席停止期間のルールが社会的に曖昧になる恐れが有ります。つまり発熱した日を0日その後5日間は出席停止ですが、いつどうなったかが適当になります。
タミフルのOTC化は賛成か反対ではなく、医療と社会の両方にとって自己管理と自己決定を何処まで広げるかを問う抽象的なテーマです。
もし市販化するならば検査陽性の確認、服用説明の義務化、副作用時の相談窓口の明確化など、条件化付きの自由が必要ではないかと考えます。
アクセスをよくする事と安全性と社会的ルールを守る事をどう設計するかが問われていると思います。
▪️出典・引用/文化放送 おはよう寺ちゃん・ゲスト 鎌倉女子大学教授/木下博勝先生


