地域で支え合う

げんきカレー

コロナ禍の中、人と顔を合わせて行動する時間も限られ地域の人々とのつがりが、希薄になりがちな社会になりました。ましてご近所にどんな子供たちが住んでいるのか意識した事もないかもしれません。しかしそんな希薄になりがちな人との繋がりを「食」をとうして、支えている小さな「カレー屋」さんがありました。奈良県橿原市の「げんきカレー」です。

以下は讀賣新聞2023年1月3日朝刊「安心の設計」より引用・抜粋

「お金なんていらんよ」。店主の斎藤樹(しげる)さん(51)がそう優しく声をかけると、近くの小学6年生、岡 桜彩名(ろあな)さん(12)が、「いいんですか?」とびっくりした表情で、握りしめていた2枚の100円を水色の財布にしまった。ここで食べたことがあるクラスメートの西川愛里さん(12)と笑顔でテーブル席に着いた。奈良県橿原市(かしはら)の「げんきカレー」では、店内のホワイトボードに貼られた「みらいチケット」を取れば、中学3年生までの子どもはカレーライスを無料で食べられる。

客が200円で購入

愛情あふれるみらいチケット

「このチケットは、大人たちがみんなのために買っておいてくれるんや」。チケットは1枚200円。鶏肉がゴロゴロ入って、タマネギの甘みが子どもの口にも優しいカレーを食べ始めた2人に、斎藤さんが説明する。「みんなが食べに来るのが、大人はうれしい。『ありがとう』と思って食べてくれたらいいんだよ,」日曜日のお昼過ぎ。「何のお菓子が好き?」「ポッキーかトッポか迷うなー」そんなおしゃべりをしながら1時間ほど店にいた2人は、大人の客がチケットを貼っていくのを見て声をそろえた。「ありがとうございます!」

▪️出典・引用/讀賣新聞2023年1月3日朝刊

カレーは老若男女、子どもから大人まで大好きですよね。仕事でお客様の社食でお昼いただく事があります。週半ばの水曜日が「カレーの日」なんですが、大きな鍋のカレーがあっという間になくなります。さて斎藤さんは「げんきカレー」が本業ではありません。なぜ「げんきカレー」を始めたのか?その中でとても素晴らしい出会いがありました。次回に掲載させていただきます。

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