アンデルセン童話

裸の王様

ウクライナとロシアの戦争はいつまで続くのでしょうか。一方的に進行したロシアに非があると個人的には思います。先週のラジオ番組の中で、ロシアのプーチン大統領を「裸の王様」とコメントした部分がありました。欧米メディアにより大統領の側近がイエスマンばかりで、ウクライナ情報がプーチン大統領に正確に届いていない事を言ったものです。いま、プーチン大統領に必要なのはこの物語の最後の子供の叫びです。そしてこの「裸の王様」には2つのエンディングがあるそうです。一つは子供の叫びで真実に気がつき、パレードを止めてお城に引き返しこれからは正直に生きる。もう一つはもうパレードは続いている。いわばウクライナ進行は続いている。もう引き返せない。というものです。いずれにしてもロシアの人々が世界の世論により、真実に気がつく事を願うばかりです。

▪️出典・引用/TBSラジオ「森本毅郎・スタンバイ!」

▪️以下は出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より

詐欺師の仕立て屋

岩波文庫の大畑末吉訳「皇帝の新しい着物」をテキストにしてあらすじを記載する。
ある国に、新しい服が大好きな、おしゃれな皇帝がいた。ある日、城下町に二人組の男が、仕立て屋という触れ込みでやってきた。彼らは「自分の地位にふさわしくない者や、手におえないばか者」の目には見えない、不思議な布地をつくることができるという。噂を聞いた皇帝は2人をお城に召し出して、大喜びで大金を払い、彼らに新しい衣装を注文した。
彼らはお城の一室に織り機を設置し、さっそく仕事にかかる。皇帝が大臣を視察にやると、仕立て屋たちが忙しく織っている「ばか者には見えない布地」とやらは大臣の目にはまったく見えず、彼らは手になにも持っていないように見える。大臣はたいへん困るが、皇帝には自分には布地が見えなかったと言えず、仕立て屋たちが説明する布地の色と柄をそのまま報告することにした。
その後、視察にいった家来はみな「布地は見事なものでございます」と報告する。最後に皇帝がじきじき仕事場に行くと「ばか者には見えない布地」は、皇帝の目にもさっぱり見えない。皇帝はうろたえるが、家来たちには見えた布が自分に見えないとは言えず、布地の出来栄えを大声で賞賛し、周囲の家来も調子を合わせて衣装を褒める。
そして、皇帝の新しい衣装が完成すると。皇帝はパレードで新しい衣装をお披露目することにし、見えてもいない衣装を身にまとい、大通りを行進する。集まった国民も「ばか者」と思われるのをはばかり、歓呼して衣装を誉めそやす。
その中で、沿道にいた一人の小さな子供が、「だけど、なんにも着てないよ!」と叫び、群衆はざわめいた。「なんにも着ていらっしゃらないのか?」と、ざわめきは広がり、ついに皆が「なんにも着ていらっしゃらない!」と叫びだすなか、皇帝のパレードは続くのだった。