キンシャサの奇跡

ポスターに150万円

左が高額でした。右はプロパガンダ色が強いと言われました

日曜日に良く見るテレ東の「開運!なんでも鑑定団」に、大学生くらいの若い方が出演されて伯父さんから依頼されたと、2枚のポスターを出されました。それが何と1974年10月に行われ「世紀の番狂わせ又キンシャサの奇跡」と言われた、ヘビー級王者ジョージ・フォアマンVSモハメド・アリの対戦ポスターでした。鑑定士も初めて見たとの事で何と鑑定結果150万円でした。(キンシャサは当時のザイール共和国/現在はコンゴ民主共和国の首都です。)

豪打とスピード

心にこの「キンシャサの奇跡」のフレーズは強烈に焼き付いています。本当にこんな事があるんだと思いました。前評判は年齢や対戦成績からジョージ・フォアマンのKO勝ちが大方の予想でした。対戦する2人はジョージ・フォアマン25歳で40勝(37KO)無敗、対するモハメド・アリ32歳で44勝(31KO)2敗でした。モハメド・アリの2敗はベトナム戦争の徴兵拒否により、王座を剥奪され4年近くのブランク後に1970年復帰するも当時の王者ジョー・フレージャーと1973年にデビュー6年目のケン・ノートンに敗れた2敗ですが、ジョージ・フォアマンは象を倒すとも言われた豪打で知られ1発でも当たればダウン必死でした。ただモハメド・アリはヘビー級において、初めてフットワークを多用して「蝶のように舞い、蜂のように刺す」を信条とするスピードでした。

8ラウンドに起きた奇跡

モハメド・アリが捉える

ジョージ・フォアマンはその豪打ゆえに2・3ラウンドで勝利する事が多く、長いラウンドを戦い抜いた事がありませんでした。モハメド・アリは長期ラウンドに持ち込めば勝てると確信していたようです。ほぼ毎回ロープを背にする事が多く、ジョージ・フォアマンの豪打を受けましたが、しっかりガードしてました。そしてジリジリとジョージ・フォアマンの体力がなくなってきた8回でした。当時の記憶でもジョージ・フォアマンがふらついているイメージがあります。その瞬間です。モハメド・アリのパンチがジョージ・フォアマンを捕らえます。豪打のチャンピオンがマットに沈みました。

▪️出典・引用/BSテレ東

キンシャサの奇跡 https://www.youtube.com/watch?v=kANNhbDt-fQ