所沢航空発祥記念館 Vol.2

館内展示
航空記念館内

日本とフランス・空の交流の幕開け
19世紀後半に開国の時代を迎えた日本は、1858(安政5)年の日米修好通商条約についでオランダ、ロシア、イギリス、フランス各国との条約を締結させると、自由貿易を中心に外国との本格的な交流が始まりました。
明治維新前後には幕府、政府とともに続けてフランスからの軍事顧問を招き、特に陸軍はフランスの影響を受けました。
20世紀になると航空先進国となったフランスからの航空技術の導入がはじま りました。

陸軍航空技術学校

陸軍航空技術学校
1935(昭和10)年8月1日、所沢陸軍飛行学校の機関科教育を分離して、所沢に創設された。航空機の整備や気象、補給に関する教育のほか、航空技術の実務に関する調査や研究を行う、航空技術分野では先駆者的な学校であった。1939(昭和14)年4月に立川へ移転し、1944(昭和19)年6月30日、学校の軍隊化にともない廃校となった。

セスナT310Q

”セスナ310”は1945年に生産がスタートしたセスナ・エアクラフト・カンパニー(米)の双発機。デザイン、性能ともに当時の水準を上回るもので発売早々双発機のベストセラーとなり、1979年までに4,500機が生産された。
展示されている”セスナT310Q”は従来機よりもパワーアップされたターボ過給器付きの1970年型で、本田航空で使用されていたもの。

2017年4月取材記