美味しい仕事人
こども食堂
みなさんも住んでいらしゃる地域で、「こども食堂」の存在は聞いたことがあると思います。もちろん私の地域にもあります。先日、NPO法人で「むすびえ」理事長の湯浅 誠さんがラジオ番組のインタビューに答えていらしゃいましたのでご紹介いたします。まず最初に私も誤解がありました事を書きます。「こども食堂」と聞いて最初のイメージが何か訳ありのこども達が行くのかなと思っていましたがまったくちがいました。今は希薄になった地域活動の一環であるという事です。お年寄りからこどもまで誰でも入れます。
全国に5000ヶ所くらいあります
自治体などが運営する児童館よりも多いそうです。北海道から沖縄までボランティア活動に支えられて、その運営数5000ヶ所にまでなりました。最初の「こども食堂」は東日本大震災後の2012年で今から10年ほど前です。大田区の八百屋さんで近藤さんが「こども食堂」の暖簾を掲げたのが最初だと言われています。この近藤さんは地域活動の一環として色々な事をやっていたそうです。ワンコインで学べる「500円寺子屋」色々な学校の先生に来ていただいて「先生に文句を言う場所」などのプログラムをやっていて、さらにこども達が1人でも出入りできる場所を提供したかったそうです。狭い場所にもかかわらず、まかないをするおばちゃんや外国籍の方、高齢者の方などがいらしゃっているそうです。生みの親が近藤さんなら育ての親が池袋の栗林さんだそうです。この方はとにかくイケイケの人で、栗林さんの影響で「こども食堂」を始められた方が多いそうです。
2018年12月設立
育ての親で池袋の栗林さんに誘われて、NPO法人「むすびえ」を設立されました。その当時は「こども食堂」が全国に広がりつつありましたが、企業からの寄付や提供品を受け入れる窓口がありませんでした。「こども食堂」の皆さんは手弁当でやってらしゃる方がほとんどです。少しでも皆さんの足しになればと設立されました。「こども食堂」は世代間を超えた交流の場です。皆さんの自治体の「こども食堂」にアクアセスしてみてください。繋がりを育むこども食堂。コロナで希薄になった人と人との繋がりを結ぶ直せるのではないでしょうか。(運営日、時間、人数などは各こども食堂でご確認を)
最後に湯浅さんはむすびえHPでこうご挨拶されています。
私が「男性でも料理する」と知ったのは、小さい頃、障害のある兄のために来てくれたボランティア男性を通じてでした。こども食堂は「にぎわいを作りたい。そこからこぼれる子どもをなくしたい」という思いで運営されている地域づくりの場所。多くの子どもや大人と関わることで、子どもの価値観が変わり、人生の選択肢が広がります。貧困であってもなくても、子どもたちに多様な体験と価値観を伝えられる地域・社会でありたい。子どもたちの想像力を広げ、生活力を高めることは、私たちの未来を創ること。みなさんとご一緒に、私たちの未来を創っていければと思います。
▪️出典・引用/NHKラジオ深夜便
湯浅 誠 むすびえ理事長 社会活動家・東京大学先端科学技術研究センター特任教授